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ITABASHI STATION DC

ドライマウスについて

こんにちは、板橋ステーション歯科の歯科衛生士の長谷川です。

11月も半ばを過ぎて、朝晩の冷え込みが少しずつ厳しくなってきましたね。

冬本番になると、乾燥が気になる方も多くいらっしゃるかと思います。

今回はお口の中の乾燥についてのお話をさせていただきたいと思います。

口の渇きが気になる、舌がヒリヒリする、しゃべりづらい、口の中がネバネバする、口臭が気になる…

最近、このように口の中の状態に変化を感じる方が多くなっているそうです。

唾液の分泌が低下して、口が乾いた状態のことをドライマウス(口腔乾燥症)といいます。

軽度では主に口の中のネバネバ感、ヒリヒリする、歯垢の増加、口臭も強くなります。

重度になると、唾液分泌量が低下し口の中の乾きが進行し、強い口臭、舌表面のひび割れ、痛みで摂食障害、会話しづらいなどの障害も現れます。

平均的な唾液の分泌量は、一日あたり約1~1.5リットルと言われています。

唾液は口の中の唾液腺から分泌され、口の中の食べかすを洗い流してくれています。

また唾液には抗菌作用があり、口の中の細菌の繁殖を防いでくれています。

そのため、唾液が不足して口が乾くと、虫歯や歯周病にかかりやすくなり、また、口臭の原因にもなってしまうのです。

ドライマウスの原因はさまざまです。

  • 加齢

年齢とともに口や顎の筋力が低下や萎縮がおこり、唾液の分泌量が低下する

  • 口呼吸

鼻炎などの鼻疾患や癖などにより口呼吸になり、唾液が蒸発して口が渇く

  • 全身疾患

糖尿病、シェーグレン症候群、貧血など

  • ストレス

ストレスや緊張により交感神経が刺激され、唾液の分泌が抑制される

  • 服薬による副作用

抗うつ剤、鎮痛剤、抗パーキンソン剤、降圧剤などの薬物の副作用による唾液分泌の低下

ドライマウスの多くは、加齢変化により唾液腺細胞には問題ないものの唾液分泌量が低下したため生じると考えられています。

糖尿病や貧血など原因が明らかで治療が可能な場合には、これらの積極的な治療を実施します。

薬剤の副作用によるものと推測される場合には、薬剤の減量や中止、あるいは副作用の少ない薬剤への変更などを行います。

シェーグレン症候群、加齢など、治療や原因の除去が困難あるいは不可能な場合、薬物療法や口腔衛生指導などで症状にあわせた対応を実施します。

 

では、ご自宅でできるドライマウスの対策を何点かご紹介します。

◎唾液腺のマッサージをする

唾液腺に刺激を与えて唾液が出やすい環境を作ります。

お口の中や、お口の周りの筋肉を動かすことで唾液の分泌量が増えます。

また小顔効果やたるみの改善などのアンチエイジング効果もあります。

 

◎よく噛んで食事をする

唾液腺を活性化させるために何よりもよく噛んで食事をすることが大切です。

酸味や甘味などで味覚を刺激することにより唾液の分泌を促進できます。

ガムや飴を常に舐めることによる唾液分泌の促進方法は、含まれる糖分によってむし歯のリスクが高くなるため注意が必要です。

 

◎適度に水分補給をしてお口の中を潤す

適度な水分摂取は口の中の乾燥を防ぎ、唾液分泌の促進を図ることができます。

◎生活環境やリズムの改善

規則正しい生活を送り、ストレス発散やお部屋の加湿などをしてみましょう。

唾液の分泌の指令を出している自律神経のバランスを整えることがポイントです。

◎鼻呼吸を意識する

口を開けている状態が長いほど口は乾燥しやすくなります。

無意識で行っている呼吸から意識することが大切です。

 

ドライマウスの症状が疑われる場合はぜひご相談ください。

専門的な口腔ケアで快適な口腔環境にしていきましょう。

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